私達は木々の声に耳を澄ましながら、自然にも人間にもやさしい栽培を心がけています。
1月から3月にかけ、雪の晴れ間をみて、りんご園では、今年のりんご栽培の最初の仕事となる、無駄に伸びた枝や、雪の重みで折れた枝など切り取る剪定作業が行われます。 美味しいりんごを作るには、剪定が最も重要であり、徹底した技術の追求と真剣な取り組みを実践しなければなりません。一本一本、樹と対話しながら丁寧に剪定していきます。
平成31年1月7日に行われた「新春剪定大会」の様子です。 青森県りんご協会が主催したこの行事には、津軽地域からリンゴ生産者約1000人が弘前市石川地区に集まり行われましたが、当園の園主が講師として参加させていただきました。
雪解けが来て、りんご園の黒土が姿を現す4月中旬頃に、基になる肥料を6割散布し、6月の末までに数回にわたって、残りの肥料を散布します。
春の掘り起こしから夏までの間、草刈りと掘り起こしは随時行われます。これは、りんごの根に酸素を送ってやる作業で、年4〜6回、肥料の散布と共に、園地の中起こしが行われます。
病害虫からりんごを守るために、薬剤散布は必要不可欠です。 薬剤散布は通常の薬剤散布より少なく、低農薬栽培です。 少ない散布回数を可能にしているのは、きめ細かな観察による初発生の早期発見と気象等を考慮した適期散布にあります。
開花したりんごの花が確実に結実するように受粉させる作業ですが、ひとつひとつの花びらに受粉するため 非常に手間がかかる作業で、多数の人手がいります。最近はマメコバチの利用による省力化が普及しています。
たくさん実ったりんごの中から、発育の悪いものを選んで実を摘み取り、残した実の発育や着色の向上をはかります。
りんごに十分に日光が当たるようにりんごの回りの葉をつみ取り、りんごを回して色づきを良くします。 サンふじの場合は9月中旬頃より約1ヶ月の作業になります。
葉とらずりんごの場合は、実の付いた枝が太陽の光りをしっかり浴びることができるように、枝を持ち上げたりと日々調整していきます。
収穫の時期がきますと、一個一個のりんごに傷をつけないように、つるを切らないように慎重に摘み取られ、りんご園の片隅に集められて選別されます。