園主の山田です。当園は100年以上続くりんご園で、自分で4代目になります。青森県津軽県南、秋田県との県境に位置する大鰐町(おおわにまち)、阿闍羅山に面した高い場所で青森りんごを栽培しています。通称「山実りんご」と呼ばれ、実の締まりが良く日持ちするのが特徴です。おいしいりんごを食べて元気に!そんな素朴な願いを込めて、日々りんごと向き合っています。
当園では樹齢100年を超える「ふじ」の樹をはじめ古木での昔ながらの「丸葉台」とよばれる栽培方法と、現在主流の「わい化」栽培と、どちらも行なっています。古木で良いりんごを作るのは手間がかかりますが、りんごの持つ本来の美味しさを皆さんに伝えたい、という思いで続けています。
「枝はたるるにあり」
りんごの神様と言われる外崎嘉七さんの言葉ですが、多くのりんご生産者はこの言葉を各自噛みしめ追い求めてリンゴ作りに励んでいるはずだと思います。私も若い頃は、沢山の失敗を重ねて、それがすべて経験として知識として残っているます。そして自分にはあの古木達がりんご園にある事で、多くの気付きを得ているのではないかと思っています。
先々代の頃は「紅玉」を中心に栽培し、りんごの品評会では好評価をいただいておりましたが、時代の流れか人気のりんごの品種は「紅玉」から「ふじ」へ変化していきます。「紅玉」を作りながらも、父の代で主力品種を「ふじ」に切替え現在に至ります。現在も古木での栽培をはじめ、葉とらず栽培などの味覚を追求した手法を採り入れ、常に学びながら取り組んでいます。